鎌倉生まれのショコラトリー、MAISON CACAO。
その姉妹ブランド「チョコレートバンク」は独立したブランドであると同時に、
MAISON CACAOのひとつのセクションとして、
コロンビアでのカカオ栽培から加工用チョコレートの現地製造までを担っています。
カカオを知り尽くすことから生まれる無限の可能性。
それゆえにチョコレートバンクの生み出す製品は実験的で遊び心にあふれます。
かつて中南米では貨幣としても用いられていたカカオ。
万物との交換が可能なカカオに対し、
人々は魔法のような特別な力を感じていたといわれます。
創造性を駆使し、常識にとらわれない製品をお届けすることで、
お客様の日常に魔法をかける。
そのためにこそチョコレートバンクというブランドは存在するのです。

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生産地・原料・
製造工程のこだわり

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環境・生態系
カカオが生育されるのは赤道を中心に南北20度という限られた地域。「カカオベルト」と呼ばれるこの地域の特徴は平均気温が20度を超え、雨量が豊富なこと。数あるカカオ生産国の中でもチョコレートバンク代表の石原紳伍が情熱を傾けるのがコロンビアです。コロンビアはアンデス山脈を始めとする複数の山脈が国土の南北にまたがり、山脈からミネラルを豊富に含む水が流れます。それがカカオの育成に欠かすことのできない豊富な水と肥沃な大地の源となるのです。鳥の品種が世界でもっとも多いといわれ、恵まれた生態系を持つコロンビア。この自然環境によってみずみずしく豊かな香りのフレーバービーンズが育まれるのです。
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品種・栽培方法
チョコレートバンクが取り扱うカカオは「トリニタリオ」という希少な品種の中でも特に香り豊かなフレーバービーンズ。交配種ゆえに、同じトリニタリオ種でもコロンビア国内の産地によってさまざまな個性があります。種が小さくパルプ(果肉)が厚いもの。種が大きくパルプが薄いもの。酸が強いものなど、味わいや香りが大きく異なります。カカオは植林から結実までに4年から6年ほどの時間がかかり、その寿命は約30年といわれます。植樹から2年はシェードツリーと呼ばれる日除けの木で直射日光をさえぎる必要があるため、コロンビアではカカオと一緒にバナナの木を植えることが一般的です。カカオの実の収穫は年に2回。主な収穫期は10月、11月、12月。次いで4月、5月、6月。チョコレートバンクでは種から栽培するだけでなく、優良な苗を接ぎ木するなど、カカオの生育に努めています。
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発酵
チョコレートは発酵食品、という事実はあまり知られていないかもしれません。しかし、発酵こそカカオの豊かな風味を引き出す重要なプロセスです。収穫したカカオは速やかに豆(種)を取り出し、木箱に集めます。チョコレートバンクでは通常6日間かけて発酵をおこない、最初の2日間はパルプ(果肉)に含まれる糖分を発酵させます。パルプの発酵が進み、温度が高くなった状態で木箱を撹拌。かき混ぜることで乳酸菌や酢酸菌の働きが活性化され、酸味や旨みなどの風味が生まれます。発酵させたカカオは天日に干して乾燥。この段階ではまだカカオの発酵が進んでいるため、日光を当てて水分を抜き、発酵と酸化を止めるのです。
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ロースト
チョコレート特有の香ばしい風味。それはカカオを焙煎することで生まれます。それゆえに焙煎はチョコレートづくりにおいて極めて重要なプロセスといえます。ロースターでこんがりと焼き上げられたカカオは豊かなアロマが引き出されます。焙煎されたカカオは粗く破砕し、胚芽と薄皮を取り除き、胚乳だけを残します。これが「カカオニブ」と呼ばれるもの。そして、カカオニブをすり潰し、ペースト状にしたものが「カカオリカー」です。チョコレートバンクでは個性豊かなカカオリカーをベースに加工用チョコレート「クーベルチュール」をつくり上げます。
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加工
ローストしたカカオは粗く破砕し、胚芽と薄皮を取り除き、胚乳だけを残します。これが「カカオニブ」と呼ばれるもの。カカオニブを鉄球ですり潰し、液状にしたものが「カカオリカー」。この時、温度が上がりすぎるとカカオの風味が飛んでしまうため、摩擦の具合と液体の状態を注意深く、正しく把握します。カカオリカーを圧縮機にかけ、油脂を抽出すると「カカオバター」となり、それ以外の粉末が「カカオパウダー」になります。最高の状態で発酵とローストがおこなわれたカカオバターは美しい黄金色に仕上がり、素晴らしいアロマが広がります。このカカオバターをカカオリカーに加えることで、「クーベルチュール」と呼ばれる加工用チョコレートが完成します。

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