カカオの楽しみ方はチョコレートだけにとどまりません。カカオを素材として楽しむ、その形は様々。特にチョコレートバンクのコロンビア産カカオは、栽培・発酵・ローストと全工程にこだわり、素材そのものの力があるため果実味があり、新鮮で、広がりを持ちます。チョコレートの原料そのものであるカカオ豆の胚乳部分をローストしたカカオニブや発酵後丁寧に抽出した華やかな香りのカカオバター、カカオの果汁から作り上げるカカオビネガーなど、素材であるカカオの持つ無限の可能性に挑戦をしています。

「クーベルチュール」とはショコラティエやパティシエが製菓をつくる際に用いる加工用チョコレート。チョコレート菓子が装飾のほどこされた宝石だとすれば、クーベルチュールは原石。それだけにクーベルチュールの質がチョコレート菓子の質を左右するといっても過言ではありません。ショコラトリーにクーベルチュールを卸すメーカーもある中、チョコレートバンクではクーベルチュールの製造に徹底してこだわります。クーベルチュールの質を自らの手で管理しなければ、納得のゆくチョコレート菓子をつくることはできないと考えるからです。つくりたいチョコレート菓子やチョコレートに合わせる素材をイメージしながら、時にはカカオマス、カカオバター、ミルク、砂糖の配合を0.1パーセント単位で調整し、時には異なるカカオリカーを掛け合わせて個性豊かなクーベルチュールをつくり上げる。チョコレートづくりの創造性は加工用チョコレートをつくる段階においても十分に発揮されなければならないのです。